YANAGISAWA 株式会社 柳澤商会

イタリアへの事業展開

“ Italian Taste,  Japan Made. ”

100年培ったジュエリーの技術・ノウハウをもってしても、それだけでは世界に追いつけない。
しかし、ファッションと不可分に融合し、人の心に深い印象を残すヨーロッパのジュエリー文化に、日本人特有の繊細さや加工技術を加えられたら…。

柳澤商会は、ヨーロッパでも屈指のジュエリーとファッションの歴史を持つ“イタリア”をターゲットとし、過去10数年にわたってその取り組みを続けてきました。
テーマは、“ Italian Taste, Japan Made”。
装飾性の高い、したがって加工の難易度も高いイタリアン・テイストのジュエリーは、技術力を最も発揮できる分野でもあり、当社が最も得意とするジャンルの一つとして定着しています。

この取り組みをさらに進め、次の100年に向けた事業展開の中心と位置づけたのが、イタリアへの進出でした。

ミラノとの奇跡的な出会い

「イタリア・ミラノ」 ──
それは、単なる繊維産業の街を世界に冠たるファッション産業の中心へと戦略的に発展させることに成功した稀有な都市でした。
日本、特に甲府の宝石産業は、ミラノがかつて辿ったような大きな変化を今まさに求められている。そう予感した私たちは、「夢」の実現の舞台としてミラノへの進出を決意したのです。

しかし、実際に進出を果たすまでの道のりは、大きな困難が伴うものでした。
これだけイタリアン・ファッションが注目されていながら、日本の宝飾業界でイタリア進出を果たした企業がほとんどないのには理由があります。ローマ法以来の複雑な法律と商習慣。過剰ともいえる労働者保護のシステム。外国人や外国企業に対する厳しい制約…。

そんな中で何とか現地法人の設立に漕ぎつけたのは、数々の奇跡的な出会いや幸運によるものでした。
現地でのマーケティングや法律に精通したイタリア人貿易商、偶然の出会いから代理人契約を引き受けていただいた在イタリアジャーナリスト、法人設立に向け最終的に尽力いただいた在日イタリア商工会議所会頭…等々。さらには、2000年がイタリアにおける日本年であったことも幸いし、『柳澤』といういかにも日本的な名称がかえってイタリア人には大好評をいただくなど、幸運な追い風を受けることができました。

こうして私たちは、2001年9月、日本でも注目が集まりつつあった「ブレラ地区」の理想的な立地に現地法人と店舗を確保するに至ったのです。

写真
写真
写真

イタリア・ミラノに拠点

メインブランド“ジュビラーレ”の誕生